今回は他力についてお話ししたいと思います。
皆さんも自力と他力と言う言葉はよく聞かれると思います。自力は自助努力で成果結果を出していくこと、他力はこの自助努力に周囲のエネルギーを注入し次なるステージへ飛躍していくといったイメージを私は持っていますが、皆さんはこの自力と他力にどのようなイメージを持っているでしょうか?
よく周囲から他力を使えるようになるためにはといった質問を受けます。皆さんはこんな質問を受けたとき、どのように答えられるでしょうか?
最先端のコーチング理論をすでに学ばれている方ならある1つのキーワードを思い出すかもしれません。それはコレクティブエフィカシーと言う考え方です。
エフィカシーとは、簡単に言ってしまえば、あなたの未来のゴールを達成する確信力です。あなたがあなたの未来のゴールをどれだけ達成する確信があるかということです。
ですからあなたの未来のゴールが達成されて当然と言う意識が強い方はエフィカシーレベルが相当高く、マインドセットにおいても申し分なく間違いなくポテンシャルを最大限に発揮されることに違いないと思います。
そしてコレクティブエフィカシー、コレクティブは集合体と言う意味です。ですからコレクティブエフィカシーは自分が関わっている集団が未来のゴールを達成する確信力と思ってもらえば良いかと思います。
このコレクティブエフィカシーは、最初の出発点は個々のエフィカシーになります。例えばあなたが周囲の人のエフィカシーを上げていくことによって、あなたも同じようにエフィカシーが上がっていく、そして更なるエフィカシーの連鎖反応が周囲へ起きていくそんなイメージで捉えてもらえばと思います。
今回のお話の中心である他力を使うために最も必要なこと、その答えはこのコレクティブエフィカシーにある事は間違いないと私は思っています。
ここでも大切なキーワードは抽象度と言う言葉になりますが、あなたのゴールを達成していくことだけではなく、更に範囲を広げ周囲の人々のゴールを達成させていく、さらに抽象度を上げていくとまだこの世に生を受けてない人々のゴールを達成させていく、それらのゴールを達成するのに最も大切なエフィカシーを上げてあげること、それが究極のコレクティブエフィカシーの姿だと私は個人的に思っています。
結局周囲のエフィカシーを上げることによって自分のエフィカシーは自然に上がっていきます。そして双方のエフィカシーレベルが上がっていくと相乗効果が高まり、あなたの気持ちの中に周囲から支えられているそんな気持ちがしっかり芽生えてくると思います。ラグビーではよくALL for ONE、ONE for ALLと言う言葉を使います。まさしくそんな状態です。
この状態が出来上がっていくと、何故だか分かりませんが、周囲からもそして自分の予期しなかったところから自分のステージを引き上げてくれるそんな力が必ず働いてくるようになります、それが他力だと思ってください。
ですから、他力の出発点は自力です。自力で自分のゴールをアップグレードさせながらそのゴールを達成するエフィカシーを高めていく。
そして同時に周囲のエフィカシーを高めていくことによりコレクティブエフィカシーが生まれてくる。このコレクティブエフィカシーが高まっていくと、自分の周囲からあるいは自分の予期しなかったところから自分が想像しなかった大きな力が働いてくる、それが他力だと私は思いますし、自然の摂理に合った生き方だと思います。
逆に言えば、自分のエフィカシーレベルを上げるだけにとどまっていては、コレクティブエフィカシーは上がらず、この自然の摂理は働かないと思います。
今回のこのブログで壮大なテーマを話すつもりはありませんが、他力とはコレクティブエフィカシーレベルを上げていくことによって自然の摂理を働かすことに他ならないと私は思っています。自然の摂理とは本当に偉大で人の叡智など遥かに及ばず、あなたの行動の一つ一つを遠くからしっかりと見守っているそんなイメージが私にはあります。
最後は少し大きな話になりましたが、今回のお話を復習していくと、他力をしっかりと働かすためには、まずは自助努力つまり自力が必ず必要になる、自力を上げる最も効果的な方法はあなたのゴールに対するエフィカシーレベルを上げていくこと。そしてそれと同時にあなたの周囲のエフィカシーレベルをどんどん高めていくこと、それがコレクティブエフィカシーにつながり、自然の摂理を大いに働かす力、つまり他力が作動するということになります。
今回のこの話は皆さんのお役に立てたでしょうか?普段から自分のゴールに対するエフィカシーだけではなく、最も身近な家族の、友人の、そして会社の同僚のエフィカシーを上げていく、さらに抽象度を上げていくと、会社の上司のエフィカシーを上げていく、こんな感じになると思います。是非あなたが自然の摂理を大きく動かし他力を思う存分活用しながらあなたのステージがさらに上がっていくよう心から期待しています。
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