この仕事は好きだから楽しいから面白いからやっている、そんな一部の事実しか表現していない言葉を真に受けてはいけない。
趣味であれば好きだから楽しいから面白いからやっている、それは比較的的確に表現された事実だと思う。
ただ仕事となるとただ単純に好きだから楽しいから面白いからやっていると言う言葉に私は非常に大きな抵抗感がある。誤解を受けたくないのは、もちろん直感でやる必要がないと感じた仕事は衣食住に困っていない限りやる必要はない。
ただ最初からこれはメチャクチャ面白いメチャクチャ楽しい、趣味ならあるだろうがお金を稼いでいく仕事でそんな甘い考えはないと思った方が現実的だし、実際にそうなのだ。
仕事は基本的に相手に便宜を与えその価値に見合った金銭を頂くのが本質のはず。自分が便宜を与えられる立場であれば、それは好きで楽しくて面白いと言う表現だけで良いが、仕事はそれとは別次元のもの。だから単純に仕事が好きだから楽しいから面白いからと言う言葉だけで表現するには大きな抵抗感があるし一部の事実しか切り取っていない表現だと思う。
仕事とは常に競争相手がいてその中で勝ち残り付加価値を与え続け金銭という代価を獲得するのが本質。もちろん取捨選択の中で最初から面白そうにない仕事を選ぶ必要性はないのは当たり前。
相手に真剣に全身全霊自分の持てる限りの能力をぶつけるのが仕事なのだ。面白そうだから楽しそうだからと言う一部の表面を切り取った言葉だけに騙されてはいけない。
真実を言えば、相手に全力で自分の持てる限りの付加価値を提供し、自分で成長が実感でき、相手からも感謝され喜ばれあなたの実力が認められる、その時本当に初めて仕事は楽しい面白いと表現できるのだ。その最初のプロセスを吹っ飛ばし自分にだけ都合の良い言葉を聞くのはあまりにも格好悪すぎる。
仮にある書籍で仕事は好きでやるもの、面白いからやるもの、楽しいからやるものと強調していたとすれば、それはすでに頑張っているが結果が出ない人向けに書いているとことを肝に銘じてほしい。
決して頑張っていない人向けに書いてる本ではないのだ。本にもマーケティング上狙っているターゲット層があるの当たり前、そんな基本的な知識を獲得せず、面白い楽しいと言う表現上の言葉だけに惑わされ、仕事はそうでないといけないと勘違いする情報弱者になっては決していけない。
仕事は面白くもあり、楽しくもあり、ただ自分の全てをかけた真剣勝負なのだ。自分の持てる限りの熱意と能力を相手にぶつける真剣勝負なのだ。
真剣勝負だから苦しいこと辛いこと悲しいことも必ずある。そこを乗り越えるから感動が生まれ、仕事に対して更に真摯な態度で取り組むようになる、それが真実だ。
仕事の内容にwant toを求めていく考えは非常に大切だが、それを成し遂げる過程は真剣勝負なのだ。自分の全力をフルに発揮する真剣勝負だから感動が生まれるのだ。その感動からさらにwant toという意識を確固たるものになっていく。
仕事は楽しくもあり、面白くもあり、苦しくもあり、そして感動的でもある、それが真実の姿だ。
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