前回に続いて認知科学式コーチングを学んでも抽象度を中途半端にしか理解していない人は認知科学式コーチングを理解していないのと同じと言うテーマでお話ししますが、まずは前回の抽象度と言う考え方の基本を理解した上でこの話を読んでいただけると一層理解が深まると思いますので、まだ読んでない方は前回分を先ず読んでみてみて下さい。
それでは話を進めていきます。
皆さんはよくこんな話を聞いたことがありませんか?
あなたの未知なる可能性に勝手に制約をかけない
あなたの未知なる可能性を勝手に閉じ込めない
如何でしょうか?
この言葉を聞かれたことある方は、確かにその通りと思う反面、どうすればそうならないように済むのか考えた事は無いでしょうか?
そうならないように済むためにはいろいろな方法があるかもしれませんが、結論から言うと、抽象度を上げていく考え方が非常に役に立つと思います。抽象度と言う考え方1つだけで全てが解決すると言っても過言ではありません。
その抽象度の1つの実践的活用方法として、今回は抽象度を上げた質問を皆さんにお伝えしていきたいと思います。
抽象度を上げた質問とはどういった内容の質問でしょうか?皆さんは何となく想像できるでしょうか?
抽象度を上げた質問とは、3次元の大きな情報空間から自分に問いかけていく、あるいは時間軸を加えた4次元の大きな思考空間から自分に問いかけていくそんな質問です。
例えば時間軸を加えた4次元の大きな思考空間から自分に問いかけていく抽象度の高い質問で私が非常に感銘を受けたものは、
『あなたは何によって憶えられたいのか』
と言う質問です、この質問を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、世界的に著名な経営コンサルタント、ピータードラッカーの有名な質問です。
私はこの質問は抽象度レベルの非常に高い、そしてスケールの大きい思考空間を与えてくれる極めて優れた質問だと思います。この質問は現在の自分に囚われることなく、大きな未来の視点から自分を考えさせてくれる抽象度レベルの高い質問だと思います。
この質問をもっと具体的に言っていくと、
あなたは100年後何によって憶えられていたいのか?
あなたは300年後何によって憶えられていたいのか?
あなたは500年後何によって憶えられていたいのか?
というように具体的にもっと問いかけることもできるわけです。仮にこれと同じ質問をあなたがされればどのように感じるでしょうか?
私はこの質問を最初に目にした時、一瞬目が点になりこの質問から暫く目を離すことができませんでした。最初は自分の心の中で何か小さな衝撃が沸き起こり、それがどんどん大きく膨らんでいくそんな感じでした。
そして少し真面目な話になりますが、この世の中における自分の存在意義を思わず考えてしまったわけです。それぐらい自分にとっては大きなインパクトを与えた質問だったわけです。皆さんはどのように感じられますか?
冒頭のフレーズに戻りますが、
あなたの未知なる可能性に勝手に制約をかけない
あなたの未知なる可能性を勝手に閉じ込めない
仮にあなたが自分の心にブレーキをかけている場合、あなたは何よって憶えられていたいのか、この抽象度レベルの高い質問によって自分が今までいた思考空間から切り離され、違う思考空間に移っていくことが感じられないでしょうか?
小さな自分の世界にとらわれているときに、抽象度レベルの高い質問はそこから自分を解放し、スケールの大きな思考空間へ移行させてくれるのです。
そうなっていくと自分のゴールを限りなく大きくすることも可能だし、自分の悩みや不安も小さくすることが可能になるわけです。
その結果あなたが見えてくる景色が確実に変わっていきます。自分の可能性をもっと信じることができるし、何で自分がこんな小さなことで悩んでいたのかと思うようになっています。そういった思考プロセスから本当に豊かな発想力が生まれてくるのです。
この抽象度を上げていく行為は、頭の上の大きな澄んだ青い空を眺める、或いは浜辺で地平線を跨ぐ大きな海を眺めていくことと同じなのかもしれません。
この感覚を身に付けることによって、あなたの世界がより大きなものに変わっていくのは間違いありません。今回は質問と言う視点から抽象度を説明しましたが、一度自分のゴールに対して、仕事に対して、悩みや不安対して、いろいろ応用しながら実際に抽象度の高い質問を自分に投げかけてください。
それを習慣化していくことによって見える世界が必ず変わってきます。皆さんの予想以上の素晴らしい世界が眼の前で切り開けていくことを心から期待しています。
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