抽象度

人は本当に困った時にしか本当の学びは出来ない




人生を50年間歩んできてつくづくこう思う。
人は本当に困った時にしか本当の学びをすることができないと。

本当に困った時はどういう時だろうか?
人それぞれの表現方法があると思う。
私なりの表現方法で恐縮だが、本当に困った時とは進むも地獄退くのも地獄、あるいは四面楚歌の中明るい兆しが一切見えない状況(こんな天気の良い日に何か恐ろしい表現でごめんなさい😀)。

人はどこか楽な逃げ道があると、やはりそちらのほうに向かってしまう。ここでもう一踏ん張りと思っていても、私みたいな意思の弱い人間はどうしても楽な方向に向かってしまうのだ。

世の中には確かに意思の強い類稀な才能を持ち合わせた超人的な人間もいるのも確かだが、彼らは私が言ってることが理解できないかもしれないが、周囲を見渡すと大多数の人々が私と同じような状況にあると思っている。

本当に困ったとき何をやっては一番いけないだろうか?

それは不貞腐れることだ。
神様は不貞腐れる人間に対しては容赦のない地獄を与える、冷酷にそして過酷なまでに。それには古今東西例外はない。

では不貞腐れず、どうすれば本当に困った状況を打破することができるのだろうか?

様々なやり方があるのに間違いないが、私はあなたが何かによって守られていると言う意識をしっかりと持つことが一番大切だと思う。

これは特に根拠がある話しではない。どこどこの誰かに守られていると言う根拠は当然ながらない。ただ漠然として全く問題ないので、守られていると言う意識をしっかりと持つ。そうすると自分の心の中の不安がドタバタせずに、心の安定に大きくつながっていくのだ。

次のステップとして、進むも地獄退くのも地獄、
四面楚歌の状況で高い壁に阻まれ明るい兆しなど一切見えないのだから、前進しようにも前進しようがない。どこに向かえば良いか分からない。

こんな時ほど前に進むか後に退くかの二者択一ではなくて、天を高く見上げ自分を阻んでいる高い壁を突き切るまで上空に舞い上がり、自分の思考空間をスケールの大きいものにしていく、そんなやり方が必ず役に立つ。

何度か繰り返しているが、これが抽象度を上げていく考え方そのもの。本当に困ってどうしようもない時ほどこの抽象度の効力が発揮される。

抽象度という言葉を端的に表現すると自分と言う小さな世界に囚われないそれに尽きる。ある意味自分の小さな世界に囚われ過ぎているから進むも地獄退くも地獄、四面楚歌の状況の中で明るい兆しが一切見えないそんな状況に陥っているのだ。

自分のいる状況を根底から覆していく、それが抽象度を上げていく考え方。私は本当に困った時にこの抽象度の考え方を身に付けることができたのだ。人は本当に困った時こそ本当の学びができるのだ。




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