私はブログを通じて本気の決断がなければ何も達成することができないと何度も繰り返し述べてきた。本気の決断がなければ世間で述べられている成功法則をいくら真似てみても全く効果など上がるはずがないのだ。こう言うと怒られるかもしれないが。
当然ながら今から突然本気の決断を持ちなさい言っても持つことは出来ない。機が熟してからという回答になるかもしれないが、ではどうすれば機が熟すことができるのか?
それには自分が多少背伸びが必要な小さな決断を繰り返していくしかないのだ。その小さな決断の積み重ねがやがて本気の決断と呼ぶにふさわしい機が熟した状況を作るのだ。だから最初はいつも小さな決断から物事が動き始める。
その小さな決断の積み重ねから本気の決断が生まれてくるが、ここでは本気の決断が実際の現場でどれだけ威力を発揮するか皆さんにお伝えしたい。
私は相当以前に高額商品の電話営業の仕事をしていたことがある。給与は基本給があったが、あとは歩合制。職位は完全実力制度、だから相当若い年齢のリーダーが自分よりは一回りも二回りも歳をとった人たちをまとめていくチームも全く珍しくはない。というかそれが日常風景。
見込みのお客様のリストが配られるが、末端社員に配られるのは今まで何度も既に電話をかけ断られてきたお客様ばかり。
最初のスタートは既に何度も電話をかけて断られてきたお客様から高額商品の注文を取る必要がある。それが最初に与えられた試練で、それを3ヶ月以内に達成しないとクビなのだ。
そんな仕組みで回っている会社だから、営業マンの本気の度合いが普通の会社の営業マンとは異なる。一定期間内に注文を上げなければ地位が下がるか、その果てはクビになるか。
そんな会社でよく周囲がこう語っていた。
本気の決断をしたら注文が上がると。
その営業マンが持っているスキル知識ノウハウではなく、本気の決断をしたら注文が上がると。逆にその人の能力が優れていてたくさんの知識とスキルを持っていても、本気の決断がなければ自分より能力が劣っている人に負けるのだ。
自分でも実際にそれを体験したが、追い込まれて本気の決断をしたらやはり出会うお客様が変わってくるのだ。当然努力も必要になるが、本気の決断をしたら良質なお客さんも一緒に引き寄せられてくるのは自分が実際に経験した。
これは本当に不思議な力で、本気の決断により脳から強力な波動が周囲に発せられ、周囲があなたに引き寄せられるとしか表現しようがない。
これは会社なので、個人個人にインセンティブを与え本気の決断をさせ、それを継続させる仕組みをしっかり作っている。
少し厳しい例で話をしてきたが、私たち個人個人も自分一人で何かをやっていく場合、最初の強い思いを継続させる仕組みづくりが必要不可欠になる。
その瞬間瞬間の本気の決断でも効力はあるが、それを継続させる仕組みを構築すれば、どれだけ人が潜在能力を発揮できるか考えればすぐわかる。
この最初の強い思いを継続させるのは簡単ではない。だからこそ、その強い思いを継続させる仕組みを構築し自分の意思に頼らないよう創意工夫することが大切になる。
これを実行していけば、何かが自分に強く引き寄せられているそんな感覚を必ず持てるようになっていく。
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