抽象度

問題解決の方法を根本からひっくり返す




誰もが人生の旅の途中で様々な問題に遭遇する。家族、仕事、お金、健康など、こういうと怒られそうだが、問題なんて生きているうちは続くものと思った方がある意味楽チン。

ポジティブ思考で問題があることは素晴らしいことと割り切ってしまう方が精神上宜しいが、今回は抽象度と言う視点から問題の対処方法を具体的に考えてみたい。

抽象度と言う概念は以前少し触れたがおさらいすると、より大きな括りで物事を考える思考法、例えば、チワワ、ダックスフンド、ブルドックの抽象度を上げていくと犬になる、犬の抽象度を上げると動物、動物から逆に抽象度を下げていくと、猫、馬などになっていく。抽象度を下げていくことはより小さな括りで物事を考えることになる。

例えばよくある会社の人間関係、それを相手との一対一で捉えるのが一般的。ただ一対一で捉えると感情的になりがち。そうではなくチーム全体で一対一の関係を考える、事業部全体て一対一の関係を考える、会社全体から一対一の関係を考える、世界全体からこの一対一の関係を考える、これは究極だが神様ならどう対処するかという考えでも良い。

こう抽象度を上げていくと視野の狭い世界から脱し、よりダイナミックな広い世界からの視点を獲得でき、物事の捉え方が確実に変わってくる。

一対一であれば如何に自分が優位に立とうかという視点になるが、神様レベルであれば如何にこの経験から獲得した教訓を周囲に活かしてもらい役に立たせるかという視点になる。当然具体的な対処方法の考え方は大きく変わることになる。

少し例えが異なるが、アンネフランクの「夜と霧」の有名な言葉、あなたが人生に何を求めているのではなく、人生があなたに何を求めているかに相通じる部分がある、共通するのはより大きな枠組みで物事を捉える視点だ。あなたの視点ではなく、もっと大きな視点で物事を捉えること。

これを応用していくと、とにかく問題にぶつかった時、周囲が高い壁しか無ければ、その壁がなくなる高さまで思いっきりジャンプする。壁のある世界はこの世で一部に過ぎないと思えるまで空高く舞い上がる。

そこから俯瞰的に物事を見渡す抽象度の高い発想で自他共に豊かになれる。短期の視点に陥るのではなしに、長期の視点から発想を変えていく。

こうすれば仮に視野狭窄になっていれば、少しは落ち着けるし、あなた自身が見えてくる課題も変わるかもしれない。

それでは今日もご機嫌よう!




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